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三原市大和中学校にて、自らの問いを磨き直す「問いほぐし授業」を実施

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三原市大和中学校にて、自らの問いを磨き直す「問いほぐし授業」を実施

2026年6月29日(月)、三原市立大和中学校にて、生徒一人ひとりが持つ探究テーマを深掘りし、磨き直す「問いほぐし授業」を実施いたしました。

本プログラムは、現在当社が研究開発を進める自律型探究活動支援AI「AMiii(仮称)」の対人版プロトタイプであり、対面でのファシリテーションで得られた知見をAI開発に還元するための重要な実証研究と位置づけられています。当日は大学生メンター5名と共に、生徒が自身の「私的な熱」に迫り、探究テーマを「自分事」へと引き寄せる個別最適な学びの場を創出しました。

「問いほぐし」とは何か。形骸化する「個別最適な学び」へのカウンター

「問いほぐし」とは、ある個人が持つ「問い」をより明確で洗練された問いにリメイク(研磨)する営みです。
個別最適な探究活動が推進されている昨今、多くの教育現場において、生徒が設定する「探究テーマ」や「志望」は、体裁や実現可能性に引っ張られるあまり、本来の「ジブン」から大きく乖離してしまっているケースが散見されます。

その結果、探究学習が形だけのもの(形骸化)となり、活動の道中に転がっているはずの「自分と大変親和性の高い、豊かな経験」が、学びとして生徒自身に高密度で吸着されないという深刻な課題が生まれています。

私たちは、探究活動の「起・承・転・結」の各フェーズにおいて、具体的なアクションの準備に入る前に、繰り返しこの「問いほぐし」を行うことを提唱しています。

「対話」と「ワークシート」が生む、自己へのリアクション

授業では、まず導入で本時の目的を提示した後、生徒4名と大学生メンター1名によるグループを形成しました。

大学生が一人ひとりと対話を重ね、多角的な問いを投げ続ける中、周りの生徒たちは対話内容からポジティブな要素を拾い集める「いいねの種ワークシート」に記入。
さらに、対話を通じて整理された生徒の脳内の構造を、大学生メンターが「ジブンの木ワークシート」として可視化し、最後に生徒へプレゼントしました。

単なる発表やアドバイスではなく、対話を通じて「他者にリアクションされた『ジブン』に、さらにリアクションする」という高度なメタ認知のプロセスを体験させることが、このワークの本質です。

「私的な熱」こそが、探究を最高の学びへ格上げする

探究とは本来、その人物の心からの好奇心と願望による「私的な(パーソナルな)知的生産活動」であるべきです。その「私的な熱」こそが、探究を単なる作業から、個人にとって最高の学びのプロセスへと格上げする唯一の鍵となります。

例えば、当初「プラスチックの海ごみから便利なものをつくる」というテーマを掲げていた生徒との対話では、問いを丁寧にほぐしていくことで以下のような本音が浮かび上がってきました。

  • 「海ごみ」という大きな社会課題は後付けで、本当は「身近な街に落ちているペットボトルなどのゴミ」をなんとかしたい
  • 「便利なもの」を作る目的は、「おじいちゃんおばあちゃんや、身体に不自由がある方」に喜んでもらうため
  • 根底には「モノづくりそのもの」よりも、「自分の作ったモノで誰かが笑顔になること」への強烈な喜び(Like)がある

「問いほぐし」によって、体裁の整ったテーマの裏側に隠された、生徒の問いの発信地である「私的な熱」へ時間をかけて迫り、テーマを自分に引き寄せた「本物の問い」へと磨き直しました。

自律型探究活動支援AI「AMiii」開発に向けた、対人ファシリテーション実証研究

今回の大和中学校における実践は、単一の授業実績にとどまりません。私たちは、この授業を現在研究領域で開発を進めている自律型探究活動支援AI「AMiii」の“対人版”プロトタイプとしての実証研究と位置づけています。

対面ファシリテーションという「フィジカルな対話」を通じて、人間がどのような問いかけによって自己理解の引き出しを開け、テーマを更新するのか。その生きた知見を収集し、そのアルゴリズムをそのまま「AMiii」のシステム設計・開発へと還元していきます。

「得られる学びの中身は事前にはわからないが、活動内容の選択は個々人の自由意志にあり、その自由意志(意欲・投入量)によって学びの密度が可変である」という学びの性質において、自ら考えを修正し、自走するためのシステム。
大和中学校での「個別最適な学び」のロールモデルと、「AMiii」の開発の双方から、CANVASはこれからの教育インフラを魅力的にデザインしてまいります。

■ 開催概要

  • プロジェクト名: 大和中学校「問いほぐし探究授業」(自律型探究活動支援AI「AMiii」実証研究プログラム)
  • 開催日時: 2026年6月29日(月)14:20~15:10(総合的な学習の時間内)
  • 場所: 三原市立大和中学校
  • 実施主体: 株式会社CANVAS(大学生メンター5名)

■ 参考

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